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戦略的創造研究推進事業「CREST」に採択されました
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戦略的創造研究推進事業「CREST」に採択されました

2017-09-20
プレスリリース

株式会社フィックスターズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:三木 聡、以下フィックスターズ)は、科学技術振興機構(本部:埼玉県川口市、理事長:濱口 道成)の戦略的創造研究推進事業「CREST」にて、共同研究者として提出した研究課題「リアルタイム性と全データ性を両立するエッジ学習基盤」が、新規研究課題として採択されたことをお知らせいたします。

本研究は、慶応義塾大学 理工学部情報工学科 准教授 松谷 宏紀氏を研究代表者とし、東京大学大学院 情報理工学系研究科 准教授 近藤 正章氏及びフィックスターズによる共同研究として、研究領域「イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化」にて採択されました。

現在世界中で急速に推し進められている第4次産業革命においては、「Data is the Next Oil」とも言われ、製造工程の最適化や異常検知の自動化、製造装置の故障予知等、IoTデータの機械学習による最新技術が、企業の利益水準や競争力を左右するようになります。より精度の高い分析を行うためには、より多くのデータを学習対象とする「全データ性」が求められ、また、数秒単位の遅れが数億円単位の損失につながる製造現場では、時々刻々と変化するデータに対応する「リアルタイム性」が求められます。一方、「全データ性」を確保するべく多くのデータを対象とした学習を行うためには、数時間から数日、場合により数週間の時間を要し、「リアルタイム性」を犠牲にしなければなりません。

トレードオフ関係にある「全データ性」と「リアルタイム性」の両立に向け、本研究では、IoTデバイス側での学習と、オンプレミスやクラウド上の中央サーバによる学習を協調させる「リアルタイム性と全データ性を両立するAI処理基盤」の構築を目指します。研究のスモールフェーズにおいては、各要素技術の確立に向けアーリーアダプタによる実績を積み重ね、その後追加の研究計画が採択された際には、加速フェーズとして要素技術を統合化し、実証実験による有効性を示すとともに本技術の適用範囲の拡大と市場開拓を目指します。

フィックスターズの提供する大容量高速ストレージ・サーバ「Olive」は、スマート工場の実証実験のプラットフォームとして複数企業において実証実験、導入が進んでいます。本研究では、「Olive」を実証実験用プラットフォームの一つとして用い、各要素技術の評価、フィードバックを行います。本研究においてフィックスターズは、「Olive」における実績を活用し、実証実験のためのシステム開発、及び実証実験を行うパートナー企業の開拓を担当します。


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本件に関するお問い合わせ

株式会社フィックスターズ 広報担当