Cellは、種類が異なるCPUコアを搭載したヘ「ヘテロジニアスマルチコア」で、1つのCPUの中に、1個の制御用プロセッサ(PPE)と、8個の演算用プロセッサ(SPE)の合計9個で構成されています。
各プロセッサコアは、EIB(Element Interconnect Bus)と呼ばれる高速なバスで接続されています。また、EIBはメインメモリや外部入出力デバイスとも接続されていて、各プロセッサコアはEIBを経由してデータアクセスを行います。
制御用プロセッサ:PPE(PowerPC Processor Element)
- Cellには1つのPPEが搭載
- OSなどを動作させる制御用の汎用プロセッサ。従来のプロセッサと同様にオペレーティング・システムやアプリケーションの実行が可能
- メインメモリや外部デバイスへの入出力制御
- SPEの指揮(conductor)の役割も担う
- PPU(PowerPC Processor Unit)
- PPEの演算処理をおこなう核となるユニット
- 1次キャッシュとして32KBの命令キャッシュと32KBのデータキャッシュを搭載
演算用プロセッサ:SPE (Synergistic Processor Element)
- Cellには8つのSPEが搭載
- 計算を単純に繰り返す処理を得意とする演算用プロセッサ
- 同時に複数のデータに対して演算を行うSIMD命令を基本とするSIMD演算器
- SPU (Synergistic Processor Unit)
- 各SPE上に搭載
- SPEの演算処理をおこなう核となるユニット
- PPUとは異なる独自の命令セットを持つ
- 各SPUから直接参照できる唯一の専用メモリLocal Store(LS)を256Kバイト搭載
- LS (Local Store)
- SPU専用メモリ
- SPUから直接参照できる唯一のメモリ
※SPUがメインメモリや他のSPE上のLSにアクセスするためには、MFCを利用しなくてはいけない
- MFC (Memory Flow Controller)
- メインメモリや他のSPEなどとデータをやり取りするためのユニット
- SPUは、チャネルと呼ばれるインタフェースを介してMFCに対してデータ転送などを依頼